はじめに
こんにちは。てくぞうです。
インフラエンジニアの成長に欠かせない「環境構築」。
はじめはローカル環境から始め、次にクラウド環境に挑戦することで、インフラの理解が一気に深まります。
本記事では以下の内容を中心に、実体験を交えて解説します!
- ローカル環境とクラウド環境の違い
- 各ステップで学べること
- 初心者がつまずきやすいポイントとコツ
ローカル環境構築で学べること
実機感覚で「手を動かす」感覚をつかむ
まずは、VirtualBoxやVMwareを使った仮想マシンで、ローカル上にLinuxサーバーなどを構築するところからスタート。
- OSのインストール手順
- パッケージ管理(yum/aptなど)
- IPアドレス設定やSSH接続
など、インフラの“基礎操作”を実際に触って体感できます。
「うまくいかない原因」を探る力がつく
ローカル環境は、思い通りに動かないことも多々あります。
- ネットワークがつながらない
- ファイルが壊れている
- サービスが起動しない
そんなときにログを読む・設定を見直す・ググるといった調査力が鍛えられます。
クラウド環境で学べること
インフラ構成を“設計”する視点が身につく
AWSやAzureなどのクラウド環境では、ただ「OSを立ち上げる」だけでなく、
- リージョン・VPC・サブネットの選定
- セキュリティグループの設計
- 可用性や拡張性を意識した構成設計
など、より現場に近い「設計思考」が求められます。
IaC(Infrastructure as Code)の考え方が学べる
クラウド環境では、GUIでポチポチ操作するだけでなく、TerraformやCloudFormationといったIaCツールを使って、コードでインフラを定義することが主流です。
- インフラ構成を再現できる
- バージョン管理ができる
- チームでの作業効率が向上する
というメリットがあり、「エンジニアらしい構築力」が身につきます。
クラウド特有の用語・設計思想を学べる
ローカルとクラウドでは、出てくる言葉も違います。
- IAM、VPC、セキュリティグループ
- S3、EC2、Route53、RDS…
- 従量課金やスケーラビリティの考え方
こうしたクラウド特有の設計思想に触れることで、インフラに対する視野が広がります。
ローカル→クラウドのステップアップで得られること
「なぜこの構成なのか」が説明できるようになる
ローカルでは「動けばOK」だった環境構築も、クラウドでは「なぜこの構成にしたのか?」という視点が求められます。
そのため、次第に以下のような実務に近い判断力が身についてきます。
- セキュリティの観点
- 運用・保守のしやすさ
- コストとパフォーマンスのバランス
トラブル対応の力が段違いに上がる
ローカルでつまずいた経験 × クラウドでの複雑な構成理解
この2つを経験することで、以下のような実践力が一気に引き上がります。
- エラーの切り分けが早くなる
- トラブル対応の仮説が立てやすくなる
- 「この構成は過去に見たことある」と言えるようになる
初心者におすすめの学習ステップ
- VirtualBoxやVMwareでLinuxを立ち上げてみる
- SSH接続やWebサーバー構築などを練習する
- AWSでEC2インスタンスを起動してみる
- セキュリティグループやVPCの構成に挑戦
- Terraformを使ってコードで構築してみる
少しずつ手を動かすことで、確実に成長を実感できます!
まとめ
ローカル環境とクラウド環境、どちらもインフラエンジニアにとって大切な“学びの場”です。
ローカルでは:
→ コマンド・設定の基礎を体感できる
クラウドでは:
→ 設計力や自動化の考え方を習得できる
どちらか一方ではなく、「順を追ってステップアップする」ことで、より強くて実践的なインフラスキルが身についていきます。
「動かす」だけでは終わらない、「なぜそうするのか」を考える構築力をぜひ意識してみてください!