はじめに
大学で文系を専攻していると、「理系じゃないからITなんて無理」と思いがちかもしれません。
実際に私も、エンジニアを目指したときは横文字が頭に入ってこなかったり、コードのイメージが掴めなかったりと、苦労することが多々ありました。
そこで今回は、文系出身エンジニアが直面しがちな3つのポイントと、その克服方法をご紹介します。
1. 横文字・専門用語が頭に入ってこない
苦労したポイント
- 英語や略語が多い
たとえば「TCP/IP」「REST API」「CI/CD」など、初めて見る言葉だと呪文のように感じてしまいがちです。 - 文系だからこその抵抗感
理系なら自然に馴染める・・・というわけではありませんが、文系出身者は英語や理系用語へのアレルギーが強く出やすい印象があります。
克服方法
- 資格勉強で体系的に学ぶ
- 基本情報技術者やITパスポートなどの資格試験では、幅広いIT用語を体系立てて学べます。
- ただ単に用語を暗記するのではなく、「この単語はどんな場面で使われるか」を意識しながら学習すると記憶に定着しやすいです。
- 公式ドキュメントや日本語の記事を活用
- 読みにくい英語原文だけでなく、日本語で書かれたドキュメント・解説サイトを併用すると抵抗感が減ります。
- わからない単語が出てきたらその都度検索する習慣をつけ、徐々に横文字に慣れていきましょう。
2. コードや概念のイメージがしにくい
苦労したポイント
- 抽象的な概念が多い
プログラムの「関数」やネットワークの「ルーティング」など、目に見えないものを想像するのは難しいです。 - 手を動かさないとわからない
文系の場合、理論よりも実践で覚える方が理解しやすいケースが多いものの、最初はどこから手をつければいいのかわからない。
克服方法
- 実際にコードを触れる
- プログラミング学習サイト(Progate、ドットインストールなど)で手を動かしながら学ぶと、教科書を読むだけよりもイメージが湧きやすくなります。
- コピペから始めてもOK。動かしてみて結果を確認する体験が大事です。
- 資格勉強で補強する
- 基本情報技術者や応用情報技術者の勉強ではアルゴリズムやデータ構造などの基礎を体系的に学べます。
- 理解の糸口は試験勉強で掴み、その後は実際のプロジェクトや学習サイトで応用していくと効果的。
3. エンジニアの種類が分からず求人探しに苦労
苦労したポイント
- 職種が細分化されている
インフラエンジニア、アプリエンジニア、フロントエンド、バックエンド、データサイエンス…とにかく多すぎて混乱しがち。 - どれが自分に向いているのかイメージできない
文系出身だとプログラミングが苦手なのか、ネットワークがいいのか、そもそも選び方がわからないまま求人を見ても迷路に陥りやすい。
克服方法
- 転職エージェントに積極的に相談
- IT業界に強いエージェントに、自分の興味や得意分野、学んだことを伝えると、「あなたに合った職種はこれでは?」と提案してくれる。
- 実際の業務内容や案件例を聞くことで、曖昧だったエンジニア像が具体的になりやすいです。
- SNSやコミュニティで情報収集
- TwitterやQiita、Zennなどでエンジニアの生の声をチェックすると、「この職種はこういう人が多いのか」「こんな技術を使っているのか」とリアルな情報が得られます。
- オンライン勉強会に参加することで、現場の雰囲気や職種の特徴を具体的に聞ける場合もあります。
4. 数学や論理的思考への苦手意識
苦労したポイント
- 数式に対するアレルギー
プログラミングやアルゴリズムの説明で数式が出てくると、一気に拒否反応を示してしまう。 - コードのロジックを組み立てるのに苦戦
フローチャートや条件分岐など、理系的な思考が要求される場面で戸惑うことが多い。
克服方法
- 数学が直接苦手でも大丈夫な分野から入る
- Webフロントエンドやインフラ周りは、最初から高度な数式を要しないケースも多い。
- まずはそこから始めて自信をつけ、必要になったら段階的に数学的ロジックを学べばOK。
- ロジカルシンキングの勉強をする
- ビジネス書やオンライン講座でロジカルシンキングを鍛える方法を学ぶと、プログラムの構造化やアルゴリズム理解がスムーズに。
- 「問題を要素に分解して考える癖」を意識するだけでも、コードの読み書きが楽になります。
まとめ
文系出身エンジニアとして最初にぶつかる壁は、横文字の多さやイメージのしにくさ、さらにはエンジニア職種の多様性など、なかなか手強いものです。
しかし、資格勉強や実際のコードに触れることで、基本知識をしっかり身につけながら、徐々にその壁を乗り越えていけます。
- 横文字や専門用語: 資格試験や公式ドキュメントを活用し、徐々に慣れる
- コードイメージ: 学習サイトやプロジェクトで実際に触れる
- エンジニア職種: エージェントやSNSで情報収集し、自分に合った分野を探す
文系出身だからといってIT業界を諦める必要はまったくありません。
むしろ、文系ならではのコミュニケーション力やプレゼン力を活かせる場面は多いです。
ぜひ今回の克服方法を参考に、自分だけのキャリアを切り開いてみてください!
最後に
この記事が、これからエンジニアを目指す文系出身の方の不安を少しでも和らげる助けになれば嬉しいです。
最初は分からないことが山積みですが、学べば学ぶほど視野が広がり、自分が成長しているのを実感できるのもIT業界の魅力。
ぜひ一緒にチャレンジしてみましょう。