20代で知りたかった「複利」の話
はじめに
こんにちは。てくぞうです。
20代の頃、私は「お金を増やす」という考え方にあまり関心がありませんでした。
毎月の給料をもらい、必要な分を使い、残ったら貯金する。
そのくらいの感覚で過ごしていました。
もちろん貯金は大切です。
しかし、社会人として働き始めてから、もっと早く知っておけばよかったと思った考え方があります。
それが「複利」です。
複利という言葉を聞くと、投資や金融の難しい話に感じるかもしれません。
しかし、実はお金だけでなく、資格勉強やスキルアップ、キャリア形成にも通じる考え方です。
今回は、20代のうちに知っておきたかった「複利」の考え方について、エンジニア目線でお話しします。
※本記事にはアフィリエイト広告を含みます。
1. そもそも複利とは何か?
複利とは「利益が利益を生む」仕組み
複利とは、元本だけでなく、増えた利益にもさらに利益がつく仕組みのことです。
たとえば、100万円を運用して、1年後に5万円増えたとします。
この時点で、手元のお金は105万円になります。
もしこの5万円を使わずに、そのまま運用に回した場合、次は100万円ではなく、105万円をもとに利益が生まれます。
つまり、最初に増えた5万円も、次のお金を増やす力になるということです。
このように、
- 最初のお金が利益を生む
- 生まれた利益も次の利益を生む
- それを長く続けることで増え方が大きくなる
という流れが複利です。
単利との違い
複利とよく比較されるものに単利があります。
単利は、最初に用意したお金に対してだけ利益がつく考え方です。
たとえば、100万円に対して毎年5万円ずつ利益がつくようなイメージです。
一方、複利では、増えた利益も次の運用に組み込まれます。
そのため、最初のうちは単利と複利の差は小さく見えます。
しかし、10年、20年、30年と時間が経つほど、その差は少しずつ大きくなっていきます。
複利のポイントは、
短期間で一気に増えることではなく、時間をかけるほど効果が出やすいことです。
2. 複利でお金が増える理由
増えたお金を使わずに再投資するから
複利でお金が増える理由は、とてもシンプルです。
増えたお金を使わずに、もう一度運用に回すからです。
たとえば、投資で利益が出たときに、その利益をすぐに使ってしまうと、次に働いてくれるお金は増えません。
しかし、利益を使わずにそのまま運用に回すと、次は元本と利益を合わせた金額が働いてくれます。
この繰り返しによって、時間が経つほどお金の増え方が大きくなります。
複利の根拠は「再投資」と「時間」
複利を考えるうえで大切なのは、次の2つです。
- 利益を再投資すること
- 長い時間をかけること
利益を再投資しなければ、複利の効果は弱くなります。
また、運用期間が短いと、複利の力はあまり実感できません。
複利は、雪だるまに例えられることがあります。
最初は小さな雪の玉でも、転がし続けると少しずつ大きくなっていきます。
複利も同じで、最初の数年は小さな変化に見えても、長く続けることで徐々に差が広がっていきます。
3. 複利でお金が増える例
100万円を長期運用した場合
たとえば、100万円を年5%の利回りで運用できたと仮定します。
税金や手数料は考えない、あくまでイメージをつかむための例です。
1年後には、100万円が約105万円になります。
2年目は、最初の100万円ではなく、増えた後の約105万円をもとに運用されます。
そのため、2年後には約110万円になります。
さらに運用を続けると、
- 10年後:約163万円
- 20年後:約265万円
- 30年後:約432万円
になります。
最初の100万円が、30年後には約4倍になるイメージです。
もちろん、実際の投資では毎年きれいに5%ずつ増えるわけではありません。
増える年もあれば、減る年もあります。
しかし、この例から分かるのは、
長い時間をかけると、複利の効果はかなり大きくなるということです。
毎月1万円を積み立てた場合
次に、毎月1万円を積み立てた場合を考えてみます。
毎月1万円を30年間積み立てると、自分で積み立てた金額は合計360万円です。
もしこれを年3%で長期運用できたと仮定すると、30年後には約580万円前後になります。
一方で、預金の場合も金利によって増えますが、運用利回りが低ければ、積み立てた元本である360万円に近い金額にとどまります。
つまり、同じ「毎月1万円を積み立てる」という行動でも、どのようにお金を置いておくかによって、将来の金額は変わってきます。
もちろん、これは税金や手数料、運用成績の変動を考慮しない概算です。
投資には元本割れのリスクもあります。
それでも、
少額でも長く続けることで、複利の効果が将来の資産額に影響する可能性がある
ということは、知っておいて損はないと思います。
月1万円でも意味がある
「毎月1万円では少なすぎるのでは?」
と思う人もいるかもしれません。
しかし、20代のうちは大きな金額を投資することよりも、
少額でも始めて、お金を増やす仕組みに慣れること
の方が大切だと思います。
毎月1万円でも、10年、20年、30年と続ければ大きな金額になります。
また、投資を始めることで、
- 毎月いくら使っているのか
- いくらなら無理なく積み立てられるのか
- 固定費を見直せないか
- 将来どれくらいお金が必要か
を考えるきっかけにもなります。
4. 20代で複利を知る意味
20代の最大の武器は「時間」
20代は、収入がまだ大きくない人も多いと思います。
私自身も、社会人になったばかりの頃から大きなお金を投資できたわけではありません。
しかし、20代には大きな武器があります。
それが時間です。
複利は、時間をかけるほど効果が出やすくなります。
同じ金額を積み立てる場合でも、20代から始めるのと、40代から始めるのでは運用できる期間が大きく違います。
早く始めれば、その分だけお金が働く時間を長く取ることができます。
早く始めるほど無理をしなくていい
若いうちに始めるメリットは、少額からでも始めやすいことです。
将来まとまったお金を短期間で準備しようとすると、毎月かなり大きな金額を積み立てる必要があります。
しかし、長い時間をかけられるなら、毎月の負担は小さくても済みます。
つまり、複利を味方につけるということは、
時間を使って無理なく準備する
という考え方でもあります。
焦って大きなお金を動かす必要はありません。
まずは少額から始めて、少しずつ慣れていくことが大切です。
5. 複利はお金だけでなくスキルにも働く
勉強も積み重なるほど楽になる
複利の考え方は、お金だけではありません。
エンジニアの勉強にも当てはまります。
たとえば、
- Linuxを学ぶ
- ネットワークを学ぶ
- クラウドを学ぶ
- セキュリティを学ぶ
こうした知識は、それぞれ別々に見えて、実はつながっています。
ネットワークを理解していると、クラウドのVPCやサブネットが理解しやすくなります。
Linuxに慣れていると、サーバー構築やログ調査がしやすくなります。
過去に学んだ知識が、次の学習を助けてくれる。
これも一種の複利だと思います。
20代の勉強は将来の選択肢を増やす
20代で資格勉強や実務経験を積んでおくと、数年後のキャリアの選択肢が増えます。
- 転職しやすくなる
- 希望する案件に入りやすくなる
- 年収アップを狙いやすくなる
- 副業や発信にもつながる
お金の複利と同じように、スキルも早く積み上げるほど後から効いてきます。
若いうちの小さな努力が、将来の自分を助けてくれるのです。
6. ただし、投資にはリスクがある
必ず増えるわけではない
複利の話をすると、
「早く投資しなきゃ」
と思う人もいるかもしれません。
しかし、投資には必ずリスクがあります。
運用成績は毎年一定ではありません。
増える年もあれば、減る年もあります。
元本割れする可能性もあります。
短期間で大きく増やそうとすると、逆に大きな損失を出す可能性もあります。
複利は強力な考え方ですが、
必ず儲かる魔法ではない
という点は理解しておく必要があります。
生活防衛資金を先に用意する
投資を始める前に、まずは生活防衛資金を確保することが大切です。
急な出費や転職活動、体調不良などがあったときに、現金がないと不安になります。
生活が不安定な状態で投資をしてしまうと、相場が下がったときに冷静な判断ができなくなるかもしれません。
まずは生活を守るお金を用意し、そのうえで無理のない範囲で資産形成を考えるのが現実的だと思います。
まとめ
20代で知っておきたかった「複利」の話。
複利とは、
増えたお金が、さらにお金を増やしてくれる仕組みです。
今回のポイントをまとめると、
- 複利は「利益が利益を生む」仕組み
- 複利の根拠は「再投資」と「時間」
- 少額でも長く続けることで効果が出やすい
- 100万円を長期運用すると、時間とともに大きな差が出る
- 毎月1万円でも、長く積み立てることで将来の金額に差が出る
- お金だけでなく、スキルにも複利の考え方は当てはまる
- ただし投資にはリスクがあり、必ず増えるわけではない
20代のうちは、お金に余裕がない人も多いと思います。
私自身も、最初から大きな金額を投資できたわけではありません。
しかし、複利の考え方を知るだけでも、お金やキャリアに対する見方は変わります。
今日の小さな積み重ねが、数年後、数十年後の自分を助けてくれるかもしれません。
お金もスキルも、早くから少しずつ育てていく。
それが、20代のうちに知っておきたかった複利の本質だと思います。

