はじめに
こんにちは。てくぞうです。
ITインフラの世界は、ここ10年ほどで大きく変化しました。
かつて主流だった「オンプレミス環境」から、今では「クラウド環境」へとシフトが進んでいます。
今回は、
- オンプレとクラウドの違い
- インフラエンジニアに求められるスキルの変化
について、現役エンジニア目線でわかりやすく解説していきます。
そもそもオンプレとクラウドの違いとは?
オンプレミス(オンプレ)とは?
オンプレミスとは、
サーバーやネットワーク機器を自社(またはデータセンター)に設置して運用する形態を指します。
特徴は、
- 機器の購入・管理はすべて自社負担
- カスタマイズ性が高い
- 導入に時間とコストがかかる
- 障害対応も自社で完結する必要がある
「自分たちで全てコントロールできる反面、責任も重い」というイメージです。
クラウドとは?
クラウドは、
AWS、Azure、Google Cloudなど、インターネット経由で提供されるITリソースを利用する形態です。
特徴は、
- 初期投資が不要(従量課金)
- サーバーやストレージをすぐに用意できる
- 拡張性・柔軟性が高い
- 障害対応はクラウドベンダーと共同で行う
「使いたいときに必要なだけ使う」スタイルなので、スピード感やコスト最適化を重視する企業に広く普及しています。
インフラエンジニアに求められるスキルの違い
オンプレ時代に求められたスキル
オンプレ中心の時代は、次のようなスキルが重視されていました。
- サーバー機器(物理)の設計・構築スキル
- ネットワーク機器(ルータ・スイッチ)の設定スキル
- 障害発生時の現場対応力
- セキュリティ機器(ファイアウォールなど)の知識
ハードウェアに強いエンジニアが重宝され、「現場に駆けつけて復旧作業をする」力が大きな武器でした。
クラウド時代に求められるスキル
クラウドが主流になった今、求められるスキルは変わりつつあります。
- AWS、Azureなどクラウドサービスの知識
- IaC(Infrastructure as Code)ツール(例:Terraform)の活用スキル
- セキュリティ設計(クラウド環境特有の設定)
- 自動化・スクリプト作成(Python、Shellなど)
「現物を触る」から「コードでインフラを設計・管理する」方向にシフトしているのが特徴です。
共通して必要な基本力もある
一方で、どちらの時代でも変わらず必要とされるのは、
- TCP/IP、HTTPなどの基本ネットワーク知識
- サーバーOS(Linux、Windows)の基本操作
- セキュリティに対する理解
などのITインフラの基礎力です。
時代が変わっても、この基礎を押さえているエンジニアは強いままです。
これからインフラエンジニアを目指すなら?
クラウドスキルは必須レベルに
今後インフラエンジニアを目指すのであれば、
クラウド(特にAWS、Azure)の基本スキルは必須になっていきます。
- AWS Certified Solutions Architect
- Microsoft Azure Fundamentals
こういった資格学習を通じて、まずはクラウド環境に慣れていくのがおすすめです。
それでもオンプレ知識も無駄にはならない
クラウド化が進んでいるとはいえ、
- 金融系
- 官公庁系 などでは、オンプレミス環境も根強く残っています。
オンプレとクラウド、両方の特徴を理解しているエンジニアは貴重な存在です。
「どちらもわかるハイブリッド型」を目指すのも大きな強みになります。
まとめ
インフラエンジニアの世界は、オンプレミスからクラウドへと大きく進化してきました。
ポイントをまとめると、
- オンプレは「機器中心・現場重視」、クラウドは「サービス利用・コード重視」
- クラウド時代にはAWS、Azureなどの知識+自動化スキルが必須
- それでもインフラの基礎知識は今も変わらず重要
- 両方を理解できるエンジニアは市場価値が高い
今後インフラエンジニアを目指すなら、
クラウドスキルを積極的に身につけつつ、基本を大事にするバランス感覚を持つことが成功のカギです!